調査ブログ

ブログを検索

App Annie Connect

プッシュ通知はアプリのリテンション向上に効果があるのか?

App Annie

どのようなプッシュ通知が最もリテンションの向上に効果があるのか、統合モバイルマーケティングプラットフォームのLeanplumが調査を行いました。

(統合モバイルマーケティングプラットフォームのLeanplumが先日、アプリのリテンションに関するデータ分析レポートを発表しました。それを受けて、App Annieは、読者の皆様が自社アプリですぐに実施できる戦略や知見を紹介してほしいということでLeanplumに執筆を依頼しました。以下がLeanplumによって執筆された見解となります。App Annieが最近 Pinterestに行ったインタビュー も、今回と似た結論に至りましたが、インタビューでは、ユーザーを維持するための今回とは別のさまざまな方法も掘り下げています。)

Leanplumが先日発表したレポートリテンションを解き明かす:アプリのリテンションおよびROIについて知っておくべき事実」(英文)では、モバイルアプリのリテンションに関してみなさんから寄せられる以下のような疑問をすべて解き明かしています。

  • モバイルアプリのリテンションの現状
  • プッシュ通知のリテンションへの影響
  • プッシュ通知のパーソナライズの効果
  • プッシュ通知はアプリのアンインストールを増やすのか

leanplum-retention-revealed

Leanplumが今回、数百ものアプリを分析したのは、みなさんのモバイルアプリのリテンションが業界のベンチマークと比べてどうかを知ってもらうためだけではありません。この調査ではみなさんが数字を改善するために実行可能な戦略を提供することを目指しました。

まず調査結果の要点を振り返りましょう。平均リテンション率は、1日目に21%に落ち込み、以降も減少が続き、90日目には1.89%になっていました。また、モバイルマーケティング戦略にプッシュ通知を導入することで、リテンションが最大20%増加することがあることを確認しました。しかし、最も驚異的だった発見は、プッシュ通知の時間のパーソナライズがアプリのリテンションに与える効果でした。プッシュ通知の送信時間をパーソナライズするには2つの方法があります。以下でそれを説明します。

 

1. 特定の行動をトリガーにしたプッシュ通知

トリガーによるプッシュ通知とは、ご想像どおり、ある条件が満たされるとユーザーの画面に通知を表示するというものです。例えば、ショッピングカートに商品を追加して会計を忘れているユーザーに、購入手続きを完了するよう翌日に自動的にプッシュ通知でリマインドする方法があります。
次のグラフは、ユーザー行動に反応してプッシュ通知を送るアプリと、それ以外のアプリについて、リテンション率の推移を比較したものです。90日目でリテンション率に0.55ポイントの差が出ているのがわかります。行動を考慮せずプッシュ通知を送る場合よりも若干高くなるのですが、大きな差ではありません。
effect-of-behavior-based-push-retention

 

2. 機械学習アルゴリズムで最適な時間に配信するプッシュ通知

Leanplumは、個々のアプリ利用状況パターンを分析し、ユーザーがアプリを開く可能性が最も高い時間帯にプッシュ通知を自動送信する機械学習アルゴリズム「Optimal Time」を開発しました。例えば、通勤中にSpotifyなどの音楽アプリを使っているユーザーには、新しいアーティストをチェックするよう促すプッシュ通知を朝の時間帯に送信します。一方で、夜のリラックスした時間帯に音楽アプリを使っているユーザーには、夕方頃にプッシュ通知を自動的に送信するとよいでしょう。

次のグラフは、LeanplumのOptimal Timeによるプッシュ通知を活用しているアプリと、それ以外のアプリとのリテンション率の差を示したものです。Optimal Time を使ったアプリとそれ以外のアプリの平均リテンション率の差は、30日目の時点で5.47ポイントあります。そして、この差は、90日目でも5.9ポイントあります。

effect-optimal-time-push-retention

 

調査でわかったこと

プッシュ通知の送信がアプリのリテンション率に影響を与えることは明らかです。ユーザーの特定の行動に反応してプッシュ通知を送信すると、リテンション率を0.5ポイントほど増やせる可能性があります。この方法で増加するのは間違いないのですが、さらに改善することも可能です。モバイルチームがツールを使って個々のエンゲージメントのパターンを把握し予測することで、大きな成功を収めることができるのです。Optimal Timeのような機械学習に基づいたツールを使うと、30日目のリテンション率が7倍近くに向上することさえあります。

ここからわかるのは、パーソナライズされたトリガーにユーザーがはっきりと反応しているということです。ユーザーの適切なタイミングを把握することがアプリのリテンションには重要なのです。プッシュ通知のパーソナライズは実際の顧客にどのように影響するのでしょうか。

モバイルゲームのパブリッシャーであるPixowlは、Leanplumを導入し、適切なタイミングでメッセージを共有するため、各ユーザーの現地時間に合わせてプッシュ通知を順次行うようにしました。しかし、これでは足りませんでした。習慣は人それぞれだからです。ゲームをプレイする時間帯は、登校前、昼の休憩、帰りの通勤電車など、人によって違います。

そこでPixowlは、ゲーム内通貨を宣伝するプッシュ通知で実験をしました。プレイヤーを新しくパーソナライズしたプッシュ通知を受け取る集団と、通常の時間に通知を受け取る集団とに分けたのです。結果は、パーソナライズを利用した場合のほうがエンゲージメントが大幅に向上しました。それどころか、Optimal Timeを使ってプッシュ通知を送ることにより、全体の収益が17%も増加しました。

 

レポート全文をダウンロード

調査結果の全文を入手したいかたは、Leanplumのレポート 「リテンションを解き明かす:アプリのリテンションおよびROIについて知っておくべき事実」(英文)をダウンロードしてください.

04-brittany-fleitleanplum

ブリタニー・フレイト(Brittany Fleit)はLeanplumのコンテンツマーケター。モバイルについて書いている以外の時間は、ハイキングを楽しんだり、政治問題を考えたり、ワインを片手に短気なネコと一緒にソファーでくつろいだりしている。

Leanplum は、データに基づいたアクションのために作られた、最も完成されたモバイルマーケティングプラットフォーム。同社の統合ソリューションを用いることで、有効なエンゲージメントをメッセージングとアプリ内体験の隅々に行き渡らせることができる。メッセージング、オートメーション、アプリ編集、パーソナライズ、A/Bテスト、アナリティクスなどの機能がある。

2016 M10 7

App Annie Connect
Mobile App Strategy

関連するブログ記事はこちら