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2017年、ブラックフライデーと独身の日は世界的な現象に

App Annie

モバイル小売にとって最も重要な11月。2つのショッピングホリデーが世界中でユーザーの行動をどのように変えたのかを見てみましょう。

モバイル小売業者にとって、11月は2つの大きなイベントがある重要な時期です。1つは、米国発祥の「ブラックフライデー」。もう1つは、中国のテクノロジー大手Alibabaが2009年に始めたショッピングイベント「独身の日」です。両者とも注目すべき2大ショッピングイベントになっています。

ブラックフライデーは最近になって、実店舗よりもオンラインショッピングでの影響が顕著になりました。反対に独身の日は、オンライン限定のショッピングフェスティバルとして始まったイベントで、オフラインの実店舗にまで拡大したのはこの数年の現象です。本年のブラックフライデーは米国だけで79億ドルの売上高に達し、独身の日はAlibabaが自社のショッピングサイトTmallのみで255億ドル(1682億元)もの売上高を獲得しました。

この2つのショッピングイベントは、他の国々にも広がり続けています。その流れを牽引しているのは、Amazon(ブラックフライデー)、Alibabaの中国国外向けオンラインサービスのAliExpress(独身の日)、そしてAlibabaが東南アジアで出資しているLazadaTokopediaといった企業です。そこでApp Annieは、こうした影響について詳しい調査を行いました。

 

2017年11月、世界のダウンロード数は独身の日の独壇場に

 

世界市場における11月のモバイル小売の状況を把握するため、iOSショッピングアプリのダウンロード数のトップ10を調査しました。2017年11月、世界のiOS「ショッピング」カテゴリでダウンロード数のトップに立ったのは、AlibabaのTaobaoでした。そして2位と3位には、ブラックフライデーに注力したWishAmazonが入りました。後者2つのアプリは、ダウンロード数の大半が米国とイギリスでした。

結果としてランキングは、ほとんどを独身の日関連のアプリが占めました。また、独身の日関連のアプリは、AliExpressを除くとほとんどが中国市場をターゲットにした中国製アプリでした。このことは、ショッピングホリデーの影響力の大きさだけでなく、iOS アプリストアにとって中国が重要な市場であることを示唆しています。

 

 

ショッピングイベントのエンゲージメントは市場によってさまざま

 

米国と中国以外にも目を向けて見ましょう。たとえばイギリスでは、米国の文化的影響が今も根強く残っており、独身の日は一般に広がっていません。イギリスでは2017年11月、iPhoneとAndroidフォンユーザーを合わせた月間アクティブユーザー数によるショッピングアプリのトップ3が、AmazoneBayGrouponであり、ブラックフライデーの優勢を強く印象付けました。反対にAliExpressなどの独身の日にフォーカスしたアプリは、トップ20にもランクインしなかったのです。

 

また、イギリスのAndroidフォンユーザーのショッピングアプリの利用時間も、ブラックフライデーの週には急増したものの、独身の日の影響は限定的でした。

対照的なのはロシアです。国内のショッピングアプリが優勢なロシアですが、AliExpresseBayは進出に成功し、地元ユーザーに利用されています。そして、このAliExpressの確固たる人気のおかげで、ロシアでは独身の日が以前から賑わっています。2017年11月、AliExpressはロシアで、iPhoneとAndroidフォンのショッピングアプリの月間アクティブユーザー数のトップに立ちました。eBayもトップ10にランクインしています。

このAliExpressの優勢は、ロシアのAndroidフォンユーザーの行動パターンにも見てとれます。11月11日の週には、Androidフォンユーザーのショッピングアプリ利用時間がかなり増えましたが、ブラックフライデーの週には、利用時間の増加はそれほど見られませんでした。

イギリスとロシアの例からわかることとして、モバイルユーザーは2大ショッピングイベントのいずれかにのみ大きな影響を受けています。しかし、両者がそれぞれプレゼンスを確立しているため、競争が激化し、モバイルショッピング客にその恩恵がもたらされている市場もありました。

スペインでは、さまざまな国のショッピングアプリが成功を収めています。また、AliExpressスペイン語ウェブサイトを運営)とAmazon(スペイン地域専用ウェブサイトを運営)の両者が多額の投資を行っている重要市場でもあります。2017年11月には、iPhoneとAndroidフォンを合わせた月間アクティブユーザー数で、AmazonAliExpressがそろってトップ3にランクインしました。

 

スペインでは、Androidフォンユーザーのモバイル利用に興味深い点が見られます。ショッピングアプリの総利用時間を示す下のグラフを見ると、利用時間が著しく増加している時期が明らかに2回あります。1回は独身の日の週、もう1回はブラックフライデーの週です。スペインのモバイルショッピング客にとって、この11月はまさにショッピングの狂騒曲とでも言うべき月だったことでしょう。さまざまな小売アプリが1カ月にわたって割引セールを展開し、ユーザーの利用時間を獲得すべくしのぎを削ったのです。

競争の激化によりモバイル小売がさらに多様化する可能性

 

ブラックフライデーと独身の日は世界的に影響力を拡大しており、モバイルユーザーの11月のショッピングアプリ利用時間はますます増えることでしょう。また、将来的にはスペインのように、独身の日とブラックフライデーにショッピングアプリがモバイルユーザーの関心を競い合う市場がさらに増えるとApp Annieは予測しています。

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2017 M12 25

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