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メルカリのデータサイエンティストの語るデータ分析のコツとは?

App Annie

メルカリのデータサイエンティストにApp Annieのデータを用いたモバイルアプリ市場の分析方法を伺いました。

国内では圧倒的な成功を収めても、海外では苦戦する日本発アプリが多い中、メルカリはその例外となりました。最近では米国のiOS App Storeのダウンロードランキングで総合3位に躍り出るなど、日本初のユニコーンとして米国でも存在感を強めています。

しかし、米国での成功は決して簡単ではありませんでした。最初の課題は、米国市場における他社サービスを知り、メルカリの相対的な立ち位置を理解することでした。米国市場での競争に勝ち抜くために、メルカリのデータ分析チームはダウンロード数だけでなく、アクティブユーザーやリテンション、滞在時間などの利用状況データも分析し、自社と他社のユーザーエンゲージメントに対する理解を深めています。

今回の記事ではメルカリのデータサイエンティストである石附 拓也氏に、米国市場の分析のためのApp Annie活用法について伺いました。

mercari shopping

App Annie 導入の背景を教えてください。

「メルカリが米国に参入したとき、市場における自分たちの立ち位置がわからず、その時に市場データが必要だと感じました。最初の課題は他社がどういう動きをしているのか、そしてメルカリはそれらとどう関係しているのかを知ることです。これらの課題を解決するためにApp Annieを導入しました。導入の決め手として挙げられたのは、データ精度の高さです。サービスの検討を行っていた際、App Annieの担当の方に話を伺ったところ、弊社の数値の一部をかなり正確に当てられたと聞いています。」

アプリのパフォーマンスをはかるための指標は多くありますが、その中で特に重要視している指標はどれですか?

「特に重視しているApp Annie内の指標は、ユーザーのリテンションです。サービス内にユーザーが残る事が一番大事だからですね。導入前から自社のリテンションは重視して見ていたものの、他社との比較はできていませんでした。 App Annieを導入したことによって、自社のリテンションが高いのか低いのか、相対的に分かるようになったのは一つの利点です。経営層からもリテンションに関連した質問が飛んでくるのですが、App Annieを使うことで数値で答えられるようになりました。」

リテンションはメルカリにとってどういう意味を持っているのでしょうか?

「リテンションはユーザーがアプリに価値を見出した時にのみ向上します。デイリーのアクティブユーザー数というのは、例えばプッシュ通知を打てば上がるかもしれません。しかし、プッシュ通知を打ちすぎると、ユーザーは嫌がりアプリを削除してしまう可能性もあります。メルカリでは、ユーザーがメルカリに価値を感じ、継続的に利用してくれているのかを見るためリテンションを重視しています。広告出稿したときのCPIとLTVのバランスが合っているのか見る上でも、ECでは重要な数値ですね。」

Takuya Ishizuki mercari

メルカリのデータサイエンティストである石附拓也氏(左)

利用状況に関するその他の指標は見られていますか?

「滞在時間という指標がIntelligenceにはあり、メルカリはその数字が秀でていることがわかりました。他のサービスとメルカリのアプリを比べると、一回のセッションに対しての滞在時間が長かったんです。ということは、他のアプリと比べると、メルカリは”ハマっていただける”アプリである、というのが滞在時間から見えてきたと思います。」

 

滞在時間やリテンションを伸ばすための施策は何か考えられていますか?

「直接的ではないですが、プッシュ通知との関係は考えています。実は、メルカリとしてはそんなに打ってないんです。アメリカもそうなんですが、他社さんのアプリだと、頻繁に、それこそ毎日打つようなアプリケーションもあります。それがいいのかという評価も含めて、滞在時間などの指標を見たところ、少し短いことがわかりました。プッシュ通知はたくさん打てばいいということでもないと考えています。」

 

ユーザーの行動については今伺いましたが、ユーザーの属性についても分析はされていますか?

「Audience Intelligenceでアプリの利用者の男女比を見ることができるのですが、メルカリはやはり女性が多いんです。一方で、他社さんのアプリの男女比を見ると、意外と1:1や、6:4でした。そこで得た男女比と、リテンションのデータを合わせてみてみると、女性ユーザーはリテンションが少し低いのではという仮説も出てきました。他にも、利用者の性年代を見て行くと、男女比が真逆のアプリをベンチマークする価値あるのかといった疑問も出てきます。この場合、ターゲット層がそもそも違うこともあり得えます。」

 

最後に、他社アプリのデータを見る上でのポイントを教えてください。

「単一の指標ではなく、複数の指標を見ていくということです。例えばプッシュ通知だと、アクティブユーザーだけ見ると、一見効果があるように見えますが、すぐアプリを閉じてしまったユーザーも含まれています。滞在時間や、インストール率、ユーザー利用率などの数字をあわせて見ることによって、他社が行っているプッシュ通知施策が本当に効果があるのか仮説を立てることができます。一つの指標だけではなく、三つ四つの指標から他社のアプリについて仮説を立てつつ、実際にそのアプリも使ってみる。その上で、仮説の確からしさをみていくという流れで、分析や施策の立案をすすめています。」

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2016 M12 5

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