調査ブログ

ブログを検索

Customer Stories

Cygamesが振り返る2018年。海外市場やゲーム周辺領域への展開で目指すものとは

App Annie

任天堂との協業タイトル『ドラガリ』世界5地域同時リリース、『グラブル』は5周年

新作は海外でも好調。ローカライズの在り方に変化も

Top Publisher Award 2018で世界17位にランクインしたサイバーエージェント。グループ内でアプリゲーム事業を手掛ける株式会社Cygamesも、その収益に大きく貢献してきました。2018年には『プリンセスコネクト!Re:Dive』や任天堂との協業タイトルである『ドラガリアロスト』という2つの新規タイトルのサービスを開始し、好調な滑り出しを見せています。

「特に『ドラガリアロスト』は、同時リリースした台湾、香港、マカオのApp storeでセールスランキング1位を獲得し、国内はもとより海外でもいいスタートを切れています」そう話すのは、同社常務取締役であり、現場で『グランブルーファンタジー』『Shadowverse』『プリンセスコネクト!Re:Dive』のプロデューサーも務める木村唯人氏。2018年は、海外パブリッシャーによるアプリゲームが多数ヒットし、結果を残しました。とはいえ、Cygamesが新規タイトルで海外展開をより強化したのは、そうした動きに対抗するためでは必ずしもなかったと木村氏は振り返ります。「昨年リリースしたゲームを開発し始めた1~2年前は、このように海外のパブリッシャーが次々参入してくるとは予測していませんでしたね。ただ逆に言えば、外資系ゲームの動向にかかわらず、当時から海外市場は視野に入れていました」

木村氏は、ここ2~3年でアプリゲームにおけるローカライズの在り方が変わってきていると言います。「最近では、なるべくグローバルでコンテンツの違いがないように展開するというのが、アプリゲームのローカライズにおける主流な考え方です。ローカライズ対象国でも、オリジナル版と同じゲーム体験をしたいという思いが強くなっています」

一方で、海外でのプロモーションには苦戦することも多いと木村氏。日本と比べ、海外では効果的なプロモーションの手法が明確になっていない国が多く、そうした場合は、ゲームそのものを知ってもらうだけで苦労することもあると言います。「現在、アプリゲームのプロモーションは、ゲーム外での宣伝とゲーム内のイベントやキャンペーンが一体となった総合的なものになっています。そうした特定のプロモーションに紐づいてどのような効果が出ているのか、データを分析しながら展開方法を工夫していきたいですね」

 

「現時点でもっともおもしろいゲームの形」を常に見直し、LTVを高く維持

他方では、長期運営タイトル『グランブルーファンタジー』が昨年3月に4周年を迎えました。移り変わりの激しいアプリゲーム市場でLTVを高く維持できているのは、「リリース当初だけでなく、現時点でもっともおもしろいゲームの形は何かを定期的に見直してきた結果です」と木村氏は話します。

木村氏によると、アプリゲームなどのオンラインゲームは、すべてのユーザーが同じラインに立って遊んでいるサービス開始直後は全員が同じ面白さを体験できる状態であると言えるそうです。しかし、運営が長期化するにつれ、ユーザー間でレベル感の差が生じてきます。また、ゲーム体験がユーザーによって徐々に変わってくるのも長期運営タイトルの特徴です。例えば、リリース当初から遊んでいるユーザーは、初めに提供されたコンテンツをある程度終えた段階で、新しいコンテンツが少しずつ追加されるようになり、その都度クリアしていくというゲーム体験をします。これに対して、後から始めたユーザーのゲーム体験は、遊び始めた段階ですでに多数そろっているコンテンツを遊べるというものです。

「成熟していくゲームを運営するなかで、今遊び始めたユーザーがどう楽しめるかだけでなく、長期間継続して遊んでいるユーザーにもどう楽しんでもらうかを常に考え、サービスを調整しています。運営上よいと判断したことであれば、短期間では数値的な成果が出ないような施策もあえて行うことがあります」

 

e-Sports、リアルイベント……ゲームは総合エンターテイメントへ

2019年以降も引き続き、アプリゲームを中心としたオンラインゲームと、コンシューマーゲームを並行して開発していくと語る木村氏。また、昨年優勝賞金100万ドルの世界大会が開催されて話題になった『Shadowverse』などでのe-Sports関連の展開についても、より注力していくと言います。

「近年、ゲームを含む娯楽への時間の使い方は変わってきています。ゲームについて言えば、ゲームそのものだけではなく、リアルイベントや実況、配信なども含めた、総合エンターテイメント的な体験が求められていると言えるでしょう。Cygamesでも、ゲームとしておもしろいものを追求するなかで、時代の変化に合わせ、何が求められているか見極めて、ユーザーの皆さまがより楽しめるようなサービスを展開していきたいですね」

 

 

 

2019 M03 11

Customer Stories

関連するブログ記事はこちら