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出会いの常識を塗り替えるマッチングエージェントが“変えるもの”と“変えないもの”

App Annie

2018年は新機能「おでかけ」をスタート。タレントを起用したオフィシャルムービーなどイメージ戦略にも注力

Top Publisher Awards 2018で17位にランクインしたサイバーエージェントのグループ会社、マッチングエージェント。開発・運営するマッチングアプリ「タップル誕生」は、Top Publisher Awards 2018のアプリ(非ゲーム)収益部門で4位に輝きました。グループ全体を支える柱となるまでに成長した同社の2018年について、App Annie Japanの向井俊介が、代表取締役社長の合田武広氏にインタビューしました。

サイバーエージェント収益に大きく貢献する“恋活”アプリ「タップル誕生」

向井:マッチングアプリ「タップル誕生」が、Top Publisher Awards 2018のアプリ(非ゲーム)消費支出部門で4位を受賞されました。おめでとうございます。

合田:ありがとうございます。昨年に引き続きの受賞、かつ順位をひとつ上げて4位ということで、正直なところ驚きました。

向井:受賞された「タップル誕生」は、20代を中心に若いユーザーに支持されていますよね。

合田:そうですね。私たちがこのサービスで支援したいと考えているのは、“婚活”ならぬ“恋活”です。結婚の前の段階、気になる相手と出会って交際に発展するところをサポートできたらと思っています。それゆえ、ユーザー層が若いんですよ。

向井:若い人たちの恋愛を盛り上げられれば、その先にある結婚や出産にもつながるでしょうし、大きな規模で見れば少子化問題への有効な取り組みにもなりそうですね。

合田:「タップル誕生」を使って出会ったカップルが結婚して、家族が増えて……となれば、この上なくうれしいですね。ただユーザーの方々には、そうした将来のプレッシャーにとらわれすぎずに、まずはのびのびと恋愛を楽しんでほしいです。近年、若者に恋愛離れの傾向が見られるとよくいわれますが、「タップル誕生」が若い世代が恋愛を楽しむ起爆剤になればと思っています。

 

イメージ戦略とサービスの健全化で世間のステレオタイプに挑む

向井:貴社にとっての2018年は、どのような1年でしたか?

合田:2018年はチャレンジの1年でした。「タップル誕生」のサービス内容でいうと、「おでかけ」という新機能をスタートさせたんですよ。「おでかけ」は、女性がやりたいことや行きたい場所などを選んで、一緒にでかけられる男性を募集するシステムです。複数名で会うことも可能で、気軽に、かつスピーディーに出会えるとあって好評なんですよ。

向井:サービスを大きく進化させたんですね。その他にはどんなチャレンジをされたんですか?

合田:サービスのイメージ向上にも取り組みました。具体的には、NON STYLEの井上裕介さんやモデルの内田理央さんを起用しオフィシャルムービーを制作したり、4月〜6月には「AbemaTV」で「アプリで恋して何が悪い」という番組を放送したりしましたね。

向井:CMだけでなく番組までつくられたんですか。

合田:はい。恋人のいない男女を集めて、1ヶ月という期限つきで「タップル誕生」で恋人探しをしてもらい、その恋模様を追いかけるという“リアリティーショー”でした。結果的に多数のカップルが生まれましたし、お笑い芸人の尼神インターのお2人にも出演していただいて、盛り上がりましたよ。あとは、会社のロゴやメインイメージなども一新しました。

向井:そこまでイメージ向上に力を入れられた理由はなんですか?

合田:より幅広い方々にサービスを利用してもらうためですね。近年、マッチングアプリに対する印象は徐々に変わってきていますが、一昔前に流行した “出会い系”と同じものと捉えている方はまだまだ多い。もっと安心して使えるもの、普通の恋愛ができるものであることを伝えていけたらと思っています。

向井:取り組みの成果は実感されていますか?

合田:そうですね。最近では大学生や堅い職業の方などにも広く使われるようになってきました。特に若い世代は、SNSのような感覚で利用してくれているようです。

向井:「タップル誕生」をより多くの方に使っていただくために、今後取り組みたいことはありますか?

合田:サービスのさらなる健全化を図りたいです。これまでも、身分証明書の確認やユーザー同士のやりとりの監視は行っていますが、ユーザーに安全な使い方を啓蒙することも必要だと考えています。良質なサービスを選ぶ方法や、安全な使い方を身につけていただけるように情報発信していきたいです。

 

ユーザー視点とデータ活用がつくる日本人の恋愛観に合ったサービス

向井:国内外の競合サービスとの差別化を考えたときに、「タップル誕生」の強みはどこにあるんでしょうか?

合田:まず国内の競合サービスとの違いは、先ほども触れたとおり、結婚ではなく恋愛を目標にしていることですね。今後も若い方々をメインターゲットに、楽しく恋愛できるきっかけを提供していきたいと考えています。

向井:海外の競合サービスと比べるとどうでしょうか?

合田:日本人の恋愛観を考えたサービスであるという点に、「タップル誕生」の強みがあると考えています。海外発のサービスは、欧米的な恋愛観に基づいてつくられているんですよね。あくまで傾向ですが、日本人は奥手な方が多い。だから、“デートに誘う口実”をつくってあげることが重要なんです。

向井:なるほど。共通の趣味があって、例えば2人が好きなアーティストのライブがあって……そうなれば誘いやすいですもんね。

合田:そうなんですよ。日本だけでなくアジア圏の方々は似たような恋愛観をもっていると思っているんですが、そのエリアのユーザーには、「タップル誕生」は満足してもらえると自負しています。

とはいっても、実は海外の競合サービスの躍進を受けて、「タップル誕生」のシステムを変えたほうがいいのではと考えたこともあったんですよ。例えば、その競合サービスは無料で使える機能が多く、「タップル誕生」もそれにならって課金体系を変えるべきか悩みましたね。

向井:でも、結果的には変えなかった。どうして踏みとどまったのでしょうか?

合田:その当時にApp Annieに提供してもらったデータを見て、 競合サービスのユーザーの男女バランスがよくないことなどに気がついたんです。ユーザーの方に満足してもらえるようなクオリティーを維持するには、安易に値下げするべきではないという結論に至りました。あのデータを見ていなかったら、誤った方向に舵を切っていたかもしれません。

向井:弊社のデータがお役に立てたのであれば光栄です。

合田:今後も必要に応じてデータを活用しながら、ユーザーのみなさまにより素敵な出会いを提供できるよう、どんどんサービスを進化させていきたいですね。

2019 M03 5

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