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ヤフーはどこまで生活に介在できるのか。すべての人の便利さを実現するライフポータルへの挑戦

App Annie

『Yahoo! JAPAN』は多様な機能を体験でき、アクションにつながるポータルアプリへ

インターネット黎明期から日本のデジタルライフをけん引してきたヤフー。Top Publisher Awards 2018では多数の新サービスを抑え、日本アプリダウンロード数(非ゲーム)では3アプリ、日本アプリMAU(非ゲーム)では6アプリがランクインしています(いずれもベスト20)。

ヤフーのサービスが幅広いユーザー層に長く使われ続ける理由はどこにあるのか。また、今後のポータルアプリに求められるものは何なのか。ヤフー株式会社執行役員で、メディアカンパニーメディア統括本部長を務める片岡裕氏に、App Annie Japanの向井俊介がインタビューしました。

世代を問わない「便利さ」を追求。リーチの課題に応じてアプローチの工夫も

向井:Top Publisher Awards 2018では多数のサービスのランクイン、誠におめでとうございます。これほど多くのアプリがランクインしている企業は、国内では極めて異例です。

片岡:ありがとうございます。多くの方がヤフーのアプリを使ってくださったということですので、とてもうれしく思います。

向井:世間では「ヤフーはPCブラウザに強く、また年配のユーザーに強い」というイメージが強くあります。そんなヤフーが、若年層を中心に使われるスマートフォンアプリで結果を出せた理由は、どこにあったのでしょうか。

片岡:PCブラウザとスマートフォンアプリでは、ユーザー属性のほか、求められる体験価値が異なる点も多いですが、共通して追求しているのは「便利さ」です。その「便利さ」を解釈して、アプリではどういった価値を提供すべきかを突き詰めて、改善を繰り返していったことが功を奏したと考えています。確かに、ヤフーの既存のユーザーとして層が厚いのは年配の世代ですが、だからといって、年配層だけをターゲットにしているわけではありませんし、逆にアプリ利用が活発な若年層に特化したアプローチをしていくわけでもありません。まずは、広範囲で多くの方にヤフーのアプリを使っていただきたいというのが根本にありますね。

向井:特定のセグメントを狙っていくという発想ではないということですね?

片岡:そうですね。すべての人に向けて提供する便利さが、もし届かなかった場合に、初めてWhoを考えてアプローチしていくイメージです。例えば『PayPay』では「便利」かつ「お得」という文脈で体験いただくことで、普段ヤフーのサービスが届きにくいようなユーザー層にも使ってもらえました。まず、便利さではどこにも負けないこと、そして選ばれる仕組み・離れられない仕組みを構築することを、今後も大切にしていきたいと思っています。

 

各アプリの人気機能を他のアプリでも実装。『Yahoo! JAPAN』の「スーパーアプリ」化も視野に

向井:2018年を振り返って、特に力を入れて取り組んできたことはありますか?

片岡:サービス面では、各アプリでユーザーに支持されている機能を他のアプリでも実装する取り組みを進めました。例えば、昨年は『Yahoo!天気』の雨雲レーダー機能を『Yahoo! JAPAN』にも搭載しました。この2アプリはいずれも非常にユーザー規模が大きいものの、ユーザー層はあまり重複していないんです。そこで『Yahoo! JAPAN』におけるユーザー体験をより向上させれば、アプリの利用促進につながると考え、この機能実装に至りました。

向井:アプリごとに機能が分散しているのではなく、ひとつのアプリの中でさまざまな機能を体験できるというのは、昨今、世界的に話題になっている「スーパーアプリ(Super App)」と通じるものがありますね。貴社でも、ポータルアプリである『Yahoo! JAPAN』の「スーパーアプリ」化は視野に入れていますか?

片岡:はい、あります。おっしゃるとおり、機能が集約されたアプリは成長していますが、一方で、強い機能特化型サービスは引き続き残ると思います。そうした状況で、ポータルアプリがさまざまなコンテンツやサービスの入り口に終始していては、機能特化型のアプリには勝てません。体験への入り口でありながら、その体験が完了するまでをもカバーしていくことが必要だと考えています。

向井:そうした新しいポータルアプリを目指す中で、課題に感じていることはありますか?

片岡:ユーザーの生活の中で、まだヤフーが介在できていないところも多くあるので、そこにどんどん入り込んでいきたいですね。例えば『Yahoo! JAPAN』アプリは、『Yahoo! 検索』や『Yahoo!ニュース』といった利用想起のほかにも、『ヤフオク!』『Yahoo!ショッピング』といったコマース機能や『PayPay』の決済機能など、幅広い利用想起から同アプリを使っていただいています。ヤフーのサービスを利用しているユーザーに対して、いかに他のサービスの体験を通じて新たな利用想起を増やせるか、日々試行錯誤しています。ユーザーの生活全般をより便利にする「ライフポータル」を実現したいですね。

 

オフラインでのアクションを起こして初めて、アプリは真の便利さを実現できる

向井:最後に、2019年以降の展望を教えていただけますか?

片岡:オンラインだけでなく、オフラインも踏まえたサービス展開を一層進めていきたいと思います。ユーザーの生活全般により介在するために、サービスの入り口から完了まで一気通貫の体験を実現しようとすれば自然な発想ですよね。例えば『Yahoo! JAPAN』アプリでお店の情報を探し、オンライン予約し、実際にお店を訪れて『PayPay』で支払いもできる、といった具合です。このように、情報接触起点の役割からユーザーのアクションまでつながって初めて、本当の便利さが実現できると考えています。

向井:新たな展開を模索する中で、App Annieのデータも引き続きご活用いただければうれしいです。

片岡:もちろんです。データは、次なる企画・改善を考える際、仮説を立てるきっかけにもなりますし、立てた仮説の確からしさを検証するための根拠にもなります。ヤフーは今、「ヤフーだから創れる ヤフーにしか創れない「未来」を創り出す」という全社的なメッセージを掲げているんです。ヤフーから世の中に働きかけて新しい未来を生み出していくためには、ユーザーの行動や価値観、テクノロジーの進化など、さまざまな角度から未来を想像しなければなりません。それを読み解くひとつの手がかりとして、データを大いに活用したいですね。

2019 M03 26

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