調査ブログ

ブログを検索

Events

Mobile Leaders Summit登壇者インタビュー|株式会社ニチレイ

App Annie

アップアニー主催「Mobile Leaders Summit」を開催するにあたり、登壇者の1人、株式会社ニチレイ 関屋様に同社で取り組む新規事業についてお話を伺いました。

Mobile Leaders Summit とは?

 

 

株式会社ニチレイ 大櫛顕也代表取締役社長(左)と関屋様

ーーニチレイ さんといえば、からあげ、冷凍食品事業をされているイメージですが、どういったことをされているのか教えてください。

大きく言うと4つの事業会社があります。それぞれの事業会社の中で馴染みがあるのはニチレイフーズで展開してる冷凍食品事業かと思います。食品会社だとニチレイフレッシュと言う海外からの製品を輸入して展開している事業があります。ニチレイロジグループは低温物流と保管をやっている事業で、日本のシェアでNo.1 、世界でも5位です。自社商品のみならず、他社の冷凍品も扱っています。また、ニチレイバイオサイエンスという診断薬を提供している企業があります。

 

ーー社内の文化として新しいことに挑戦していくカルチャーを感じるところはありますか?

近年、グループ全体として新しいことをやろうという雰囲気を感じています。業績は比較的好調だったため、我々の部署ができたころは新規事業をやるというムードを感じていなかった部分はあったものの、ニチレイ は創業期からイノベーションを起こし続けてきましたので、会社としてイノベーションを起こすことは必然であると感じています。

 

ーー既存の事業のみを進めることに対して、危機感を感じるときはありますか?

危機感はあります。そのため、具体的に何をやらなければいけないかを議論してきました。上層部も新規事業をやらなければ、今後市場で生き残っていけないことに気づいていたと思います。

 

ーー新規事業を推進するにあたって行ったワークショップを通じて見えてきたことはどういったものでしたか?

部署ができた時に、自分たちの目指すべき姿がわからないという悩みがありました。食料資源の不足や食のパーソナライズ化など、食の領域の潮流は見識がありましたがサービスを提供する相手の生活者がどういう人たちなのかというライフスタイル全体の潮流が見えていなかったためです。

昨今、モバイルが普及して常に情報が身近にある状態で、モバイルを通して生活者が将来どう変わっていくかを予測できないと新規事業を立ち上げるのは難しいだろうという議論をしていました。生活者が変わることにフォーカスして自分たちがどう変わっていくかを話し合った結果、「世界の食提供を進化させることで、社会課題を解決し、お客様の心の満足と“感動”の実現に貢献する「グローバル・フード・マネジメントカンパニー」になるような新規事業を考える」こととなりました。

 

 

 

ーーモバイルを軸に新規事業を検討しておられるとのことですが、どんなものか教えて下さい。
「食と情報の掛け算で人をハッピーにしたい」
現在は欲しいけれどそのものがないという状態は珍しくなりました。生活者の方に欲しいものを聞いても出てこないですが、本人も気づかなかったような新しい気づきやインサイトが与えられると新しい価値の提供となり、日常のハッピーを届けられると考えています。欲しいものは手に入る一方で、食の好みは人それぞれ違います。そうした個人個人の食の好みを知らなければ、ハッピーは提供できないと考えています。そうしたこともあり、普段、生活者が食事をする際にどう思っているのかであったり、生活者の食に対する意識がわかるような仕組みを作ろうと思いました。
生活者のすぐそばにいつもあるモバイルを活用し、そうした食の嗜好に関する情報を集め、データとして活用し、ビジネスにつなげていくような事業を検討しています。

 

ーーこの事業を考えるに至ったのは何が最も大きかったですか?
これはニチレイに限らず多くのメーカーに当てはまると思うのですが、我々の手元には生活者の行動データがあまりにも少なすぎる、という危機感があります。一般的にメーカーの商品は卸や小売りを通じて最終消費者の元に届くということになります。そのような流通の特徴から、どんな経路で、どのような形で売れて、どういう風に消費されて、最も大事なところでは結果的に「おいしい」と言っていただけているのか。メーカーには十分な情報が伝わってこないんです。これでは、今の時代やニーズに合わせてどんな製品を開発して、どんな風にメッセージを発していけばよいのかが実際のところ良くわからない、深刻な問題であると考えます。さらに大量の生活者接点を持つ情報サービス企業の競争も増えてきていて、我々とそのような企業の情報量の差がさらに広がっていくことを解決しなければいけないという思いがありました。

 

ーー時代のまさに転換期とも言えるかと思いますが、生活者に寄り添ったプロダクト開発をすることに対して、ご意見があればお願いします。
戦後はいいものを作れば売れた時代でした。しかし、現在、世の中にはいいものが数多くある中で、「以前と比べてよくなった」というモノの価値は逓減しています。自分が生活者の立場に戻った時にも、ただ機能としていいものというだけでは買わないはず。自分に立ち返ってそのプロダクトはどうあるべきかを考えてみるのが大事だと思います。

 

関屋様、ありがとうございました。Mobile Leaders Summit 当日は、「なぜニチレイがモバイルを活用するのか?食と情報を掛け算する。 Fun Cooking & Fun Eatingの実現に向けて」と題して、同社で取り組む新規事業についてお話いただきます。

2019 M10 10

Events

関連するブログ記事はこちら