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Mobile Leaders Summit登壇者インタビュー|みんなのタクシー株式会社(S.RIDE)

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10/11(金)開催の「Mobile Leaders Summit」に向けて、登壇者の1人、みんなのタクシー株式会社(S.RIDE)橋本様に現在の市場トレンドと自社戦略ついて伺いました。

Mobile Leaders Summit とは?

 

タクシー配車サービスの中では後発に位置づけられるS.RIDE。外資系企業も参入してくる上、更にMaaSといった新しい概念も取り上げられている昨今、どのような戦略で市場でのプレゼンスを向上していくのか。S.RIDEの世界観とは?

みんなのタクシー株式会社 モビリティサービス部長 橋本 洋平 様

 

ーーまず、橋本さんのご経歴やミッションについて教えて下さい。

ソニーにソフトウェアエンジニアとして入社し、DLNA(ホームネットワーク)の標準化や商品開発・導入に携わりました。その後、米国サンディエゴにてタブレット事業の立ち上げ、AT&Tへの導入を経て、イメージングセンサーを活用したIoT商品事業(BeautyExplorer)や、テレビの視聴データやアプリデータを活用したデータソリューション事業の立ち上げなど複数の新規事業開発に携わりました。

みんなのタクシーに出向している現在はモビリティサービス部を統括し、配車サービスの企画、開発、運用、そしてサービスパートナーの事業開発などをカバーしています。配車サービスはタクシー業界だけでなく、車載タブレット、決済端末のメーカーやシステムソフトを支えるIT企業など、多くの業界とプレーヤーが関わっています。

 

ーーS.RIDEとご経歴の関係性がなんとなくイメージしにくいんですが・・・。

実はそんなことないです(笑)。個人的にソニーへは「技術を軸に世の中に新しい商品・サービスを生み出して人々のライフスタイルを豊かにしていきたい、世の中を発展させていきたい」という想いで入社しまして、その点では一貫していると思います。今回S.RIDEについては会社設立から携わってきましたが、企画、デザイン、開発、またサービスのグロースやサポート・運用まで関わる中で、当初の想いと共に、これまでの経験を総動員できていると感じています。

 

 

ーー S.RIDEは後発と言えると思いますが、他社とは特に何が違うんでしょうか?

まず、「みんなのタクシー」はジョイントベンチャーで、株主の55%はタクシー事業者、45%がソニーグループです。つまりS.RIDEのソリューションやサービスの決定に、S.RIDEという配車サービス運営側だけではなく、乗車サービスを提供するタクシー事業者側も多いに関与できるといえます。つまり「業界にとってマイナスなことはしない」という理念で、最終消費者のお客様目線での発想は当たり前として、同時にタクシー事業者目線での開発を徹底しています。

乗客はお客様。運行事業者もお客様。需要側と供給側の双方が満足しないとユーザーエクスペリエンスは向上しないと考えており、この想いをサービス全体に反映して開発をしています。技術のソニーと、乗車サービスのタクシー事業者。S.RIDEは個人タクシーグループも参画予定となっていますが、正にこの理念に共感していただけている結果と考えています。

 

 

ーーなるほど、単なる技術ではなく、情熱を感じます。一方で、外資企業の参入も目立ちますが、どのように見ていますか?

まず、ユーザーエクスペリエンスはどうあっても負けられません。UI/UXはソニーのデザイナー・エンジニアが担当しているので、真っ向勝負で。そこにアップアニーのデータ × 自社データで分析して、更に良いものを作っていきたい。

但し、例えば外資のある参入企業は既に「中国のマーケット」という膨大なデータを持っており、データの絶対量では勝てない。そうした現状にどうやって対抗していくのかは考えないといけないと思います。

サービスから配車できるタクシー車両をどれだけ持っているのかも重要ですね。満足できるサービスにはお客様の需要に対して十分に供給できる車両数が必要です。しかし、いたずらにエリアを広げて薄くやっても、品質の高いサービスと十分な車両数を提供できる事業者に参加してもらえなければダメなのも事実です。このバランスが難しいのですが、先の理念に共感してもらえるタクシー事業者から加入いただけるのが肝要と考えます。少しずつですが仲間を着実に増やしていきたいと思います。

 

ーー逆にS.RIDEの海外展開の可能性はあるんでしょうか?

これは慎重に答えないといけないですが(笑)理論的には可能ですね。ここでキーになるのは配車システム連携だと考えています。要は、海外向けでも自分たちで全部つくるということにこだわるのではなく、現地で適切なパートナー/プラットフォーマーを見つけ、彼らのシステムと連携する。こうしたやり方で広がっているサービスは実際にありますね。

 

ーーMaaSという言葉もバズっていますが、いちプレーヤーとしてどう捉えますか?

非常に前向きに捉えています。様々な移動手段がシームレスに一本の線になるというのはワクワクしますね。また、タクシーは乗車率100%ではないので、人だけでなく物流の効率化という観点でも可能性を感じます。実際には法律や運用上のハードルなどがあるので一足飛びには行かないとは思いますが、MaaSは単に人の移動の最適化だけでなく、社会の最適化の観点でも大きな潮流だと思います。

また、タクシーは24時間・365日、様々な場所で運行しているので、センサーを乗せると色々なデータが取得でき、様々な新しいサービスに展開できるのではないかとも考えています。特に安全運転支援や街の見守り管理、3D地図、自動運転への機械学習など、データの今後の活用に期待すると共に、我々も新しいモビリティマーケットを創る一員になれたらと考えています。

 

橋本様、ありがとうございました!Mobile Leaders Summit 当日は、「先進的モビリティ体験は「技術と想いの融合」から。S.RIDEが実現する今日の移動革命とMaaSの未来。」と題して、モビリティと技術の展望をお話いただきます。

2019 M10 9

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