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2018年アプリ市場予測:モバイルの利便性があらゆる業界で変化を促進

App Annie

エンターテイメントや小売などの幅広い分野で、消費者はアプリがもたらす利便性をますます求めるようになっています。

 

2018年のアプリ市場を見通す最近の記事で述べたように、世界全体のアプリストアにおける消費支出は前年比で約30%増加し、1000億ドルの大台を優に超えて1100億ドルも突破するでしょう(iOS App Store、Google Play、サードパーティのAndroidストアの合計)。

アプリストアにおける支出額は膨大で、引き続き見出しを飾るでしょう。ただし、注目に値する発展の多くは、より広範なアプリの成熟に伴って到来し、多種多様な企業がますますアプリを通じて消費者へ価値を提供するようになります。アプリは現在、小売バンキング旅行、クイックサービスレストラン(QSR)、消費者向けパッケージ商品(CPG)、メディアとエンターテインメントなど、ほぼすべての業界で重要な役割を果たしています。アプリがもたらす利便性はますます求められるようになり、アプリが果たす役割は大きくなる一方であると、App Annieは予測しています。   

今回は、そうした予測のうち、ユーザーにとっての利便性に関する部分を詳しく見ていきましょう。

 

キュレーションと編集コンテンツでアプリストア収益が増加

 

この1年間で、AppleはiOS App Storeのデザインを全面刷新し、GoogleはGoogle Playを拡張しました。これは編集コンテンツやキュレーションを新たに強調する姿勢の顕れで、以前ならユーザーが見つけにくかったような、独立系開発者などによる比較的知名度の低いアプリが、今後は取り上げられるようになるでしょう。2017年10月末時点でiOS App Storeには200万本以上、Google Playには350万本以上のアプリが登録されていて、ユーザーが自分のニーズを最も満たすアプリを探すのは本当に難しくなっているのです。

突き詰めると、こうした新しいアプローチの恩恵を最も享受するのは「暇つぶしアプリ」でしょう。というのも、アプリストアを見て回るユーザーは、往々にして時間を持て余し、何かやることを探しているからです。暇つぶしアプリのマネタイズは、アプリ内課金(IAP)によるものが多いことから、アプリストアのキュレーションと編集コンテンツによってIAP収益の増加が促進されるとApp Annieは予測しています。

 

動画ストリーミングは急成長を維持、一方で懸念材料も

 

以前のレポートで、iOSとGoogle Play両方の動画ストリーミングアプリが生み出した世界全体の消費支出はこの1年だけで大幅に増加したことを報告しました。NetflixやDisneyのような大手エンターテインメント企業がリーチの拡大を進めているだけでなく、Apple、Google、Facebook、Snapといったテック大手もオリジナル動画コンテンツに進出してきています。しかし、ユーザーにとって選択肢が増えるということは、動画ストリーミング分野が複雑化し、競争が激化することを意味します。App Annieはすでに、米国におけるiPhoneの動画ストリーミングアプリユーザーにそうした影響が及んでいることを確認しています。上位の動画ストリーミングアプリを4本以上インストールしているユーザーの割合は、2016年10月に25%でした。しかし、2017年10月には急増して30%を超えたのです。

動画ストリーミング分野は、断片化が進むことで消費者に不便をもたらしているため、整理統合が――2018年中はまだ起きないにせよ――いずれ起こることになるだろうになるでしょう。

 

モバイルはますます小売体験の中核に

 

2017年はモバイル小売にとって素晴らしい1年でした。米国ではモバイルショッピングとして初めてサイバーマンデーが1日で売上20億ドルを達成し(2016年のブラックフライデーの2倍)、中国では253億ドルというAlibabaの独身の日の記録的な売上の90%をモバイルユーザーが占めました。一方で、Androidフォンユーザーによる「ショッピング」アプリの1カ月の利用時間も目覚ましい伸びを示し、韓国では1時間半近く、イギリスと米国でも1時間近くとなっています。

それでは、2018年はどんな年になるでしょうか? App Annieの予測は、実店舗&オンライン併用型とデジタルファーストの境界があいまいになると考えています。一例を挙げると、中国で先行しているように、モバイルで商品を購入してから実店舗で受け取るユーザーが増えていくでしょう(米国においてもTarget の一部商品で実現しています)。  

2018年以降、小売業者によるイノベーションが、買い物客の高まる期待と相まってハードルを一段と上げるなか、小売の新たなパラダイムが登場すると予測されます。いずれは多くの消費者にとって、チャネルがどこであれ、モバイルがショッピング習慣の中核を担うようになるでしょう。

 

2018年に起きることについてのさらに詳しい洞察は、予測レポートの全文をぜひご覧ください。

 

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2018 M02 21

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