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Disney+が欧州でサービス提供開始:初日の結果と欧州の動画ストリーミング市場

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Disney+の欧州ローンチ、初日のダウンロード数は約500万件に

コンテンツストリーミングサービスの Disney+が現地時間324日、欧州でローンチしました。まずオーストリア、ドイツ、アイルランド、イタリア、スペイン、スイス、英国でサービスを提供します。都市のロックダウンが広がり、子供が娯楽を求めるなど、ストリーミングを求める人が通常より増えているなかでのローンチです。このたび展開した欧州7市場を合わせると、アプリのダウンロード数は約500万件にのぼり、Disney+が欧州におけるトップストリーミングアプリのひとつになることは間違いありません。

コロナ禍で学校が休校になり、親は子供を家の中で過ごさせるための方法を探します。子供向け番組が揃っているDisney+を取り入れる家庭が多くなるかもしれません。Disneyもこの相性の良さをわかっており、「アナと雪の女王2」のDisney+でのスケジュールよりも提供を3カ月早めました。  

2週間後にはフランスで、また2020年夏にはさらに西欧の市場でDisney+のサービスが始まる予定で、その後、ラテンアメリカ、アジア太平洋地域と続くことになっています。アジア太平洋地域には世界有数の大規模なモバイルファースト市場があるため、ローンチとなればダウンロード数と消費支出はいちだんと増加するでしょう。インドでは、Hotstarアプリを通じてサービスのテストを開始しており、同アプリは2019年にインドで利用時間10位のAndroidアプリになるなど、すでに人気を集めています。しかし、Disneyは先日、インドでのローンチの延期を発表しました。

サービスリリース当初から順調に受け入れられてきたDisney+

 

Disney+は現在、2020年の世界全体における消費支出で、非ゲームアプリの7位にランクインしています。特筆すべき点は、米国を中心とする5市場だけで残した成績であることです。欧州でのローンチによりランキングはさらに上昇するでしょう。

Disney+が消費者に受け入れられていることは、ダウンロード数と消費支出だけではなく、消費者の時間の使い方からも明らかです。201912月を見ると、Disney+のユーザーは平均で月に3時間10分をこのアプリに使っています。これはNetflix(月に4時間20分)やHulu(月に3時間20分)のような、すでに地位を確立しているプレイヤーに匹敵します。 

米国でも世界でもソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)の措置が拡大するなか、無料ストリーミングサービスPluto.tvViacomCBS傘下)は、202031日~7日の週、米国のAndroidフォンでの利用時間が前週から75%増加しました。これは、家から出られない消費者が新しい映画やシリーズコンテンツを求めたということにほかなりません。先日のFOXによるTubi TV買収と、4月6日のQuibiのローンチにより、消費者の時間とお金をめぐる動画アプリの競争激化にさらに注目が集まっています。 

プラットフォームが普及に成功できるかを分ける重要な要因は、オリジナルコンテンツ、革新的ななコンテンツフォーマット、そして配信パートナーシップです。2019年末の時点で、米国ではiPhoneNetflixユーザーの25%Disney+を併用していました。米国の上位動画アプリのあいだでは最も大きい重複利用です。ストリーミングサービスが成功していくには、こうした新しい競争相手と自社の関係を評価していく必要があります。 

こうした点を踏まえて欧州を見たときに、欧州市場におけるDisney+の利用状況が米国における状況と類似しているならば、Disney+はローンチしたすべての欧州市場でMAU上位のストリーミングサービスになるでしょう。加えて、英国とドイツでは2019年にNetflixAmazon Primeの重複利用がかなりみられました(英国が17%、ドイツが25%)。これは、複数のサブスクリプションサービスの継続を、両市場の消費者がいとわないということを示唆しています。問題は、継続するサービスの数と期間です。

欧州市場における動画ストリーミングアプリの現状は?

 

2019年はYouTubeNetflixが、英国、フランス、ドイツで利用時間の上位2位でした。欧州におけるDisney+の主な競争相手はこの2サービスになるでしょう。ほかにコンテンツアグリゲーターを含む現地の競争相手も数多く存在し、たとえばBBC iPlayerは英国における利用時間のトップ10にランクインしています。Disney+は先日、英国とアイルランドではSkyと、フランスではCanal Plusとパートナーシップを締結しました。これはOTT(インターネット配信)デバイスを通じた利用が可能になるということであり、利用を習慣化するには配信のパートナーシップが重要であることがよくわかります。

モバイルにおける動画ストリーミングの今後

 

ストリーミングサービスの選択肢の多様化と、モバイルに対する消費者の安心感の高まりが相まって、2019年は「エンターテインメント」アプリの世界全体のセッション数が、2017年から50%増加しました。アグリゲーターの役割を担う現地のプレイヤーは、Disney+のローンチの結果、トラフィックが増加するでしょう。競合する他のサービスがこれからも消費者を引きつけるには、魅力的なコンテンツを配信し続ける必要があります。 

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2020 M05 13

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