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旅行体験を変革するモバイルアプリ

Lexi Sydow

航空会社から、ライドシェア、予約サイトにいたるまで、モバイルアプリは私たちの旅行体験全体でますます重要な役割を担っています。そして、これはほんの始まりにすぎません。

米国ではこの時期、大学生、両親とその子供たち、さらには働くミレニアム世代も、春休みの旅行に出かけます。その多くは、ビーチタオルと水着を荷物に入れて温暖な南へ向かうでしょう。彼らの必需品はほかにもあります。スマートフォンと便利な旅行アプリの数々です。

App Annieは『モバイル市場年鑑 2019:知っておくべき最重要トレンド』で、旅行アプリが総セッション数と全体的な普及の点で大きな牽引力を維持していることを示しました。この成長が特に顕著なのは成熟市場で、具体的にはフランス(2016年から2018年にかけて総セッション数が85%増加)、韓国(同85%)、イギリス(同85%)とカナダ(同95%)など。調査対象国の中で、これらの国が総セッション数の増加率でリードしました。

こうした成長は、旅行業界が本質的に抱えている難題、つまり人は毎日旅行するわけではないという事実に照らすと、意外にも思えます。理論上、ユーザーがこれらのアプリを毎日使うこともないはずです。習慣性がモバイルの成功にとって極めて重要な世界であるにもかかわらず、Google マップAirbnb、航空会社アプリなどの旅行アプリが好調を維持してきました。消費者はこれらのアプリを使って旅行するだけではなく、事前に調査したり、予約したり、最安値の旅行代金を見極めたりするのに使います。WazeGoogle マップは日々の通勤にも使われています。近場でバケーションを楽しむ「ステイケーション」のために、Hotels.comのようなアプリを使って直前割引の部屋を予約する人もいます。ウォーキング愛好家は、City Walksを使って地元で新ルートを開拓しています。

一方、航空会社の旅行アプリはほんの数年で大きく飛躍しました。かつてこうしたアプリの主な用途は、搭乗券のスキャンぐらいでした。しかし今や、これらのアプリは空の旅の不可欠な部分になっています。現代の旅行者は、予約、到着後の各種手配、さらには機内エンターテイメントまで、モバイルを使ってフライト体験を向上させています。頻繁に航空便を使う旅行者にとって、これらのアプリは中心的なハブの役割を担います。アプリを使ってできることは、価格の調査、フライトの予約、カスタマーサービスとのやり取り、マイレージプログラムの管理、テレビ番組の視聴、搭乗機の位置の追跡などさまざまです。航空会社によるこうしたアプリへの投資は実を結び、世界の航空会社アプリ上位5位の平均MAU2016年から2018年にかけて55%増えました。これは、受付手続きの合理化、各座席にTV画面を設置するコストの削減、顧客サービス用コールセンターの削減により、航空会社が効率性と収益性を向上させるのに役立ちます。

旅行者が目的地に到着したとき、現地での移動に役立つ旅行アプリもたくさんあります。ライドシェアアプリと自転車・スクーター共有アプリはともに、市場から明るい徴候を見出しました。両カテゴリーが最初の支持を得た米国で、ライドシェアアプリが大規模なユーザー基盤を守り続けています。ただし、LimeBirdのような自転車・スクーター共有アプリは、市場では比較的新顔で、ユーザー基盤もはるかに小さいものの、米国のMAUで、前年比530%増という目覚ましい伸びを達成しました。

陸海空どこでも、将来の旅行体験全体におけるモバイルが担う役割は増していくでしょう。TripAdvisor11日月、友人や旅の達人のソーシャルフィードを集約し、関連性の高いおすすめ情報を提供する新しいアプリをリリースしましたeasyJetのような一部の航空会社はすでに、拡張現実(AR)を使い、顧客が荷物を機内に持ち込めるかどうか調べるのを支援しています。他方American Airlinesは、不慣れな空港とターミナルの中を顧客に案内するAR機能をテストしています。Airbusは、乗客の関心地点の上空を飛んでいる際にそれを知らせる新しいアプリなど、機内の体験を向上させる技術を開発中です。

あなたも春休みやゴールデンウィークに出かける予定なら、スマートフォンに最新の旅行関連アプリを揃えて、旅の案内や体験の向上にしっかり役立てましょう。

 

マクロの市場データやインサイトも含まれた『モバイル市場年鑑 2019 旅行編』はこちらからダウンローしていただけます。

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2019 M03 29

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