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2020 M01 29

2020年以降のモバイルの展望

App Annie

モバイル業界の2019年を表す言葉として「持続的な成長」ほど適切なものはありません。

2019年時点で、企業がモバイルの影響を無視できなくなっていることは周知の事実です。そして2020年、App Annieのデータでは、2020年以降を生き抜くために業界を問わずモバイルをビジネスの中心に据えなければならないことを、さらに強力に示しています。モバイルの持続的な成長が、市場を超えて世界中に広がっているからです。

2019年はモバイルのエンゲージメントが深化 

App Annie が発表した モバイル市場年鑑2020では、調査対象市場全体の2019年のモバイル利用時間が2017年から35%伸びていることが明らかになりました。デバイスあたりの1日のモバイル利用時間を見ると、成熟市場では中国が60%増、フランスが25%増、日本が15%増、米国が10%増と、いずれも着実に増加していました。新興市場もインドネシアが20%増、インドが25%増、ブラジルが15%増と同様に増加していました。

全体では、モバイルユーザーの1日の平均スマートフォン利用時間は3時間40分でした。2017年から35%の増加です。1日の睡眠時間が8時間だとすると、起きている時間の25%近くをモバイルに使っていることになります。

 

2019年はモバイルが企業業績を牽引 

このモバイル利用時間の増加に対応して、スマートフォンでの消費支出も増加しました。2019年のアプリストア消費支出は1200億ドルで、2016年から2.1倍の増加でした。また、利用時間の増加はモバイル広告の伸びにもつながり、2019年は1900億ドルの市場になりました。多くのマーケターがモバイルのリーチとエンゲージメントを活用しようと試みたのです。

こうした要素から、モバイルはビジネスにとって非常に強力なチャネルになっています。そして、モバイルファースト企業の業績はもちろんモバイルが左右しています。2019年のIPO評価額の上位3社はいずれも、モバイルをビジネスの中心に据えて力をいれている企業でした(Alibaba Group、Prosus & Naspers、Uber)。また、モバイルに力を入れた企業の評価額は、非モバイル企業の6.5倍でした。

 

2020年はモバイルがデジタルトランスフォーメーションを牽引

モバイルは2020年も急速に成長するでしょう。1日の平均スマートフォン利用時間が4時間を上回ってもApp Annieは驚きません。モバイル広告もこれに続くでしょう。2020年のモバイル広告支出は2400億ドルに達するとApp Annieは予測しています。また、2020年はAirbnb、Robinhood、DoorDashなどがIPOの有力候補になっています。モバイルファースト企業の株式公開がまたも当たり年になるかもしれません。

一年の計にはモバイル体験の見直しを盛り込むべきです。モバイルのこの持続的な成長が2020年以降も続くことは間違いありません。

 

モバイル戦略、デジタルトランスフォーメーションに携わる方は以下のレポートをお読みください。

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