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中国旧正月の影響でiOSの消費支出が過去最高に

App Annie

旧正月のようなホリデーシーズンはモバイルアプリ消費にどのような影響を与えたのでしょうか。

旧暦の正月は中国でとりわけ重要なホリデーシーズンで、数百万もの人々が帰省し、家族と一緒に祝います。したがってこの時期には、アプリ開発者に素晴らしい好機がもたらされます。中国は2017年、世界最大のモバイルアプリ市場になり、特にホリデーシーズンがアプリの重要なエンゲージメントを牽引しました。実際、今年は7億6800万人WeChatで電子の「紅包」―デジタルお年玉―を送ったり受け取ったりしました。この利用者数は2017年から10%伸びています。


ユーザーが旧正月の1週間以上の長い休みで得た時間を利用したことで、ゲームやエンターテインメントといったアプリの消費がピークを迎えました。実際、2018年2月11日に始まった1週間で、中国のiOS App Store における全アプリの週間消費支出が3億8000万ドルを超えて記録を更新。これは、2016年の旧正月時期に比べて190%増という驚異的な数字で、 中国のiOSにおける1週間の消費支出合計額として史上最高の記録になりました。また、モバイルファーストの傾向を強める中国のユーザー層において、モバイルデバイスがゲーム利用の主要なプラットフォームになるなか、ゲームがアプリストア購入額の85%を占めたことも意外ではありません。

「2018年の旧正月の週は、中国のiOSにおける1週間の消費支出合計額として史上最高の記録になりました」

こうした増加は、中国のホリデーシーズンに特有の傾向です。実際、今年の旧正月の前に、中国のiOS App Storeにおける消費支出の第2のピークもありました。2017年10月の「黄金週」連休の際です。

 

 

こうした傾向はさらにさかのぼり、中国のiOS App Storeにおける消費支出の第3のピークは、2017年1月の旧正月週でした。

ただし、旧正月週の消費支出の上昇傾向は、去年よりも今年のほうが大きくなりました。中国のiOS App Storeにおける2018年の旧正月週の消費支出は、直前の4週間の平均額に対して65%以上伸びました。一方、2017年の旧正月週の消費支出は、直前の4週間の平均額に対して35%の伸びでした。このように連休週にピークを迎える消費支出は、2017年の旧正月、2017年の国慶節、2018年の旧正月と連続して伸びています。

 

ゲームと動画ストリーミングアプリが課金を牽引

 

旧正月週の消費支出別トップ10アプリのランキングでは、ゲームが引き続き優勢だったものの、動画ストリーミングプラットフォームのTencent Videoです。iQIYIもランク入りしました。

連休という好機を活かすため、多くのパブリッシャーは旧正月に関連したコンテンツを提供しました。Tencent Videoです。iQIYIはいずれも、中国中央電視台(CCTV)が毎年旧正月に製作する「春節連歓晩会」(ミュージカル、ダンス、コメディー、ドラマを売り物にしたバラエティー番組)を配信し、今年最高の視聴回数を達成しました。

 

Lunar New Year China Show Apps
(Tencent VideoiQIYIのアプリストアのスクリーンショット。中国で毎年生放送される一番人気の「春節連歓晩会」をフィーチャーしている)

 

エンターテインメントアプリ以外では、TencentによるカートレーシングのカジュアルゲームQQ Speedが、旧正月をテーマにしたコスチューム、ステージ、キャラクターを提供しました。Google Playを合計した世界収益ランキングで6位につけていましたが、中国のiOSでは旧正月週のゲーム収益ランキングで2位を記録しました。

 

QQ Speed Tencent Lunar New Year
(TencentによるQQ Speedのアプリストアスクリーンショット。旧正月のテーマと色を描いている)

 

 盛り上がる旧正月にリリースを合わせた主要アプリ

 

旧正月の休暇を控えて、パブリッシャー各社はこの時期予想されるアプリダウンロード数の急増を活かせるように、リリースのタイミングを調整しました。今年の中国の旧正月週(2018年2月11日から)には、iOS App Storeにおけるゲームダウンロード数が、直前4週間の週平均ダウンロード数を27%上回りました。先ごろローンチされた人気バトルロワイヤル系ゲームのモバイル版PUBG: Exhilarating BattlefieldPUBG: Army Attackのような主要ゲームのリリース時期は、2017年12月から展開されたリリース前プロモーションの効果を踏まえたものでした。それが功を奏し、これら2作は2月9日のリリース以降、旧正月のホリデーシーズンを通して中国のiOSアプリダウンロード数の上位を維持しました。

 

もう1つの注目アプリTik Tokも、同じくリリース時期を旧正月に合わせました。中国で人気を拡大しているこの短編動画共有プラットフォームがリリースしたのは、人気の紅包を配る機能で、動画視聴者が紅包をもらえるというものです。

 

Tik Tok China Lunar New Year
(Tik Tokのアプリストアのスクリーンショット。TouTiaoが手がける同アプリで旧正月に紅包を配る機能を宣伝する内容)

 

旧正月で好発進した2018年のアプリ市場

 

中国の旧正月が打ち立てたアプリ市場の新記録は、2018年が記念すべき年となるのに大いに貢献するでしょう。App Annieは、2018年の残るホリデーシーズンにおいて、世界のアプリパブリッシャーが同様の手法をいかに活用するか注目していきます。

 

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2018 M03 7

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